【歯科】歯石除去を行なった症例①

歯科担当獣医師の森田です!
このブログでは、歯周病治療として全身麻酔下で歯石除去を行なった症例をご紹介します。

歯周病に関する記事は「歯石と歯周病」「歯周病の進行と症状・治療」をご覧ください。

お悩み

今回ご紹介する症例の飼い主様は
・口臭が気になる
・歯石の沈着が気になる

という主訴で来院されました。


犬が物を噛むときに使用する大臼歯以外にも、切歯や犬歯にも歯石が沈着していることが分かります。
また、上顎の前臼歯が2本、下顎の前臼歯が1本、左右それぞれで合計6本の永久歯が萌出しておらず、歯列異常を認めました。
また、左右の第四前臼歯の先端が破折していますが、麻酔処置時に行った歯科レントゲン検査では露髄を認めませんでした。
食生活やデンタルケアの習慣などを細かく教えて頂き、全身麻酔下での歯石除去歯科レントゲンでの精査をご案内させて頂きました。

施術内容

全身麻酔に伴う麻酔前検査を行った後、施術にあたらせて頂きました。
内容は、
・局所伝達麻酔の投与
・スケーリング
・歯科レントゲン撮影
・プロービング
・キュレッタージ
・ルートプレーニング
・ポリッシング

を行いました。
詳しい内容は「神宮プライズでの歯周病治療の流れ」をご覧ください。

歯科レントゲンでの評価では、歯周病の進行は軽度で抜歯や歯周組織の外科治療などは不要と判断しました。
麻酔導入から目が覚めるまでの時間は1時間30分ほどで、目が覚めた後も疼痛反応はなく、数時間後に帰宅されました。

まとめ

この症例は顎骨に対して歯が大きく、切歯が密叢していることで歯石が沈着しやすくなっていました。
スケーリング後も定期的に歯科治療を行い、歯ブラシなどの日頃のケアがとても大切です。

歯石や口臭でお悩みの方はいつでもご相談ください。

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