【皮膚】世界獣医皮膚科学会に参加しました①

こんにちは。
神宮プライズ動物病院の馬場です。

先週アメリカのボストンで行われた第10回世界獣医皮膚科学会に院長大隅と参加してきました。

この学会は、4年に一度行われる学会で、世界中から獣医皮膚科に精通している先生たちが集まる大会です。
(4年前はシドニー、8年前はフランスのボルドーで行われました。)
5日間(7月25〜29日)にわたる学会では、獣医皮膚科学に関する多くの講演や最新の知見/研究成果などについての発表がありました。

当院からは、院長大隅がフレンチブルドックの中耳炎に関して口頭発表を行いました。
発表の形式はポスター発表と口頭発表の2つがありますが、どちらも倍率が高く、優秀なものでないと採用されません。
特に口頭発表は、その中でも重要な発見があるものや獣医皮膚科の発展に貢献するものが少数精鋭で選ばれます。

大隅の発表は、ビデオオトスコープの超細径スコープを用いて、55頭のフレンチブルドックの鼓膜や中耳内を観察/データ化することで、フレブル特有の中耳炎の病態を解明するものでした。

世界でも、フレブルを含め短頭種の中耳内の状態をまとめた報告はなく、反響の大きい発表となりました。
また同時に当院で行っている耳科処置が世界的に最先端であることが証明でき、さまざまな国の先生が見学に来たいと言ってくれました。

これは、患者さまのお力添えがあってできることで、ご理解とご協力に改めて感謝いたします。
今後とも、今後の獣医療の発展にむけて、新たな知見を蓄積し世界に向けて発表していこうと思います。

次回は世界獣医皮膚科学会②として、犬の耳モデルを使ったビデオオトスコープ実習にインストラクターとして参加した話をしたいと思います。

お楽しみに。