【歯科】重度歯周病で抜歯処置と口腔外科手術を行なった症例①

歯科担当獣医師の森田です!

今回のブログでは抜歯処置及び口腔外科手術が必要な重度の歯周病を解説します。
このブログを参考にお家のワンちゃん猫ちゃんの歯についてぜひ理解を深めていただければと思います。

⚠️このブログでは血液や膿の写真が掲載されていますため、苦手な方はご注意ください。

歯周病が進行すると

下の写真を見てみましょう。
鼻血が出るという主訴でいらした患者さんですが、この方は半年前に全身麻酔下で歯周病治療を行なっており
お家でも熱心に歯磨きをして頂いておりました。

しかしながら、手術後の内科的治療が効を奏さず歯根部の歯周病は進行し、左上顎の第四前臼歯の歯周ポケットはかなり深くなっています。
レントゲンで確認すると、歯槽骨が融解して鼻腔に達していることがわかります。

この歯を歯科用ドリルで分割し抜歯すると、抜歯窩には膿瘍が溜まってしまっていました。

溜まってしまった膿瘍を専用の器具で掻き出します。

抜歯窩は鼻腔まで達してしまったため(口腔鼻腔瘻)、瘻管を塞ぐ外科手術を行いました。

まとめ

このように、歯周病は進行すると鼻に膿が溜まってしまうことがあります。
お口のトラブルでお悩みでも麻酔に対して不安があるという方はぜひ当院の歯科をご受診ください。

丁寧に治療、デンタルケアを行なっていても、水面下で歯周病が進行してしまうことがあるという
歯周病の恐ろしさを学ばせて頂いた大切な症例のご紹介でした。

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