【歯科】猫と犬の歯の違い

歯科担当の森田です。
このコラムでは猫と犬の歯にどのような違いがあるか、解説していきます!

歯の本数

    猫は通常、合計で30本の永久歯を持ちますが、犬は42本の永久歯を持っています。犬は臼歯(奥歯)が多く、猫は臼歯が少ないという違いがあります。

    歯の機能

      猫の歯は肉食動物として進化しており、犬歯(牙)が非常に鋭く、獲物を捕らえて肉を切り裂くのに適しています。
      これに対し、犬は肉食性が強いものの雑食の傾向もあるため、前臼歯や臼歯がしっかり発達し、食物をすりつぶす役割も持っています。

      歯の形状

        猫は咬合面が比較的平らで、主に肉を引き裂くための形状になっています。
        対して、犬はすりつぶしも可能な形状の歯を持ち、特に臼歯は食物をある程度粉砕することができる形状です。

        歯列と咬合

          猫は基本的に「シザー咬合」で、前歯が上顎と下顎で交差して鋏のような働きをします。
          犬もシザー咬合が多いですが、犬はさまざまな形状の顎を持ち、そのため咬合のタイプにバリエーションが見られます。

          これらの違いは、猫が狩りに特化した捕食者である一方、犬が肉食傾向を持ちながらも適応能力の高い雑食性であることに由来しています。