こんにちは。東京動物皮膚科センター/神宮プライズ動物病院の馬場です。
本日は、ステロイドの副作用であるステロイド皮膚症についてお話します。
ステロイドは昔から人でも動物でもよく使われています。即効性があって、いろいろな炎症性疾患や免疫疾患に効果を示します。
一方で、有名なおくすりである分、副作用も有名ですが意外と知られていないのがステロイド皮膚症です。
ステロイド皮膚症とは
基本的には外用ステロイド剤の塗り過ぎによって、皮膚が薄くなって、脱毛したり、フケが多くなったりする病気です。
よくあるのが、最初はただの細菌感染症だったところに、ステロイドの外用薬をずっとぬることで、余計に脱毛が拡大してしまうことです。
獣医さんも知らなかったりして、余計に強いステロイド外用剤を出してしまう場合もあります。
診断
これは病歴と見た目で、知っている人が見ればほぼ見た目で確定診断がつきます。
もちろん必要に応じて皮膚の一部を取って病理検査へ提出する、皮膚生検を実施することもあります。
治療
基本は無治療で待つです!
ステロイドの影響が皮膚から抜けて、皮膚が正常化してくるまで長いと半年位かかる子もいます。
この写真の子は3ヶ月ほどで元通りに戻りました。
保湿クリームやビタミン剤などは皮膚バリア機能の補助として使用することがあります!
大事なのは、きちんと診断をつけることです。
この皮膚病なんだろう?病院へ行ってもちゃんとした病名は言われていないなど、お困りの事がありましたらおきがるにご連絡ください。
東京動物皮膚科センター / 神宮プライズ動物病院
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