【歯科】歯を温存するために歯周組織再生治療を行なった症例11

歯科担当獣医師の森田です!

以前紹介したブログ「歯周外科治療とは」を解説しました。
今回はそんな歯周外科治療及び歯周組織再生治療を行なった症例を報告させて頂きます。

改変型低侵襲非外科的歯周病治療法 


改変型低侵襲非外科的歯周病治療法 (M-MINST)とは、視野を3~4倍に拡大するルーペを使用し、 専用の超音波スケーラーで歯周ポケット底部まで徹底的な根面清掃を行う治療法です。歯肉の切開なども行うため局所麻酔も併用します。

下の写真は処置時の歯槽骨と術後6ヶ月の歯科レントゲン写真です。
上顎第三切歯の歯槽骨が再生している所見が認められます。

本症例は3壁性の垂直性骨欠損があり、術後のホームデンタルケア管理も非常に行き届いていたことから骨再生が促進されたと思われます。
2回目の麻酔時にも吻側に軽度の骨融解が認められたため、再度歯周外科治療を行いました。

まとめ

歯周組織再生治療の予後は、手技だけでなくその後のデンタルケアにも大きく左右されます。
歯周病の進行具合やお家でどこまでデンタルケアができるかなど総合的な判断をもとに治療を選択する必要がありますが、歯を温存したいという方に提示できる新しい治療です。

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