【皮膚】猫の落葉状天疱瘡について

こんにちは。神宮プライズ動物病院の馬場です。

本日は猫の落葉状天疱瘡についてお話しします。 この疾患は一般的には珍しいですが、皮膚科をやっていると比較的遭遇します。

この病気は自己免疫性の皮膚疾患で、皮膚に膿疱が形成されることが特徴です。これらはやがてかさぶたとなり、特に顔、耳、爪周りに症状が現れることが多いです。

症例紹介

こちらは8歳の去勢オス猫の症例です。顔に重度の皮膚炎が見られ、特に鼻梁と目の周り、耳介に顕著です。皮膚は赤く、かさぶた状の病変も見られます。既往歴としては健康で、特に慢性疾患はありませんでした。

落葉状天疱瘡の診断

落葉状天疱瘡の診断は、病変部からの細胞診や生検によって行います。特徴的な病変部の外観からも診断が可能です。自己免疫反応によって皮膚の構造が破壊されるため、特有の組織変化が観察されます。

治療方法

治療は免疫抑制療法が中心となります。具体的にはステロイドや他の免疫抑制剤を用います。また、二次感染を防ぐために抗生物質の投与が必要となる場合もあります。

免疫抑制療法により症状のコントロールが可能ですが、長期的な管理が必要な場合もあります。適切な治療と管理を行うことで、猫の生活の質を向上させることができます。

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