院長の大隅です。
2022年のWest Japan Veterinary Forumで講演した内容を紹介します。
・中耳炎は一般的に二次性と原発性に分類することができるが、短頭種の場合、鼓膜が破れなくても発症する原発性中耳炎も多い。
・また、短頭種は鼓膜が中耳内に陥凹して、中耳内腔に角化物が溜まる真珠腫性中耳炎も多く認められる。
・真珠腫性中耳炎の場合、構造上完治することはないため、治療目標は完治ではなく維持治療となる。
・真珠腫性中耳炎の場合、従来は外科切除のみが 選択肢であったが、近年では、ビデオオトスコー プによる保存療法も選択できるため、動物と飼い主様のご希望も考慮し適応を相談していく。
(本文より)