【歯科】犬の前歯は何のためにある?

歯科担当の森田です!
今日は犬の歯に関する雑学を1つご紹介します。
皆さんは犬の前歯(切歯)が何のためにあるかご存知でしょうか?

切歯の数

犬の切歯は乳歯・永久歯共に上下左右で3本ずつ、合わせて12本あります。
これ以上生えている状態を過剰歯、歯周病などで抜けたわけでなく足りない状態を欠如歯といいます。
また、切歯の永久歯は生後4ヶ月齢頃から生え始めることがわかっています。

切歯に多い病気

犬の切歯は小型犬では乳歯遺残、歯周病、不整咬合が多く認められます。
これは、顎の大きさに対して切歯が大きいことで歯が密生してしまうことが原因と言われています。

下顎切歯の歯周病


また、フレンチブルドッグなどの短頭種では硬いものをかじったりすることで起こる歯の摩耗などが問題になります。

摩耗した切歯

切歯の役割

犬はグルーミングなどで自身の体毛や爪などをお手入れする際に切歯を使います。
また、大事にしているぬいぐるみや自分の子供などを運ぶ際にも使用することがあります。

切歯には舌を口腔前庭内に留めておく役割もあります。
そのため歯周病の進行などにより切歯を抜いてしまうと、舌が口腔内におさまりきらず外に出てしまったり、日頃のお手入れができなくなってしまう可能性があります。
日常的なケアではつい大きな犬歯や臼歯に目が行きがちですが、切歯のケアもとても大切ですね。

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